DjangoのおすすめVPS(仮想専用サーバー)はOSから選ぶべし

唐突ですが結論から先にお伝えしておくと、自分のおすすめはConoHa VPSさくらのVPSになります。

その理由もこの記事で説明しますので是非参考にしてみてください。

共用サーバーと VPS

おすすめ VPS の前に念の為、レンタルサーバーでよく提供される「共用サーバー」と 「VPS」の違いについてお伝えします。「もうわかってるよ」という方は飛ばしてください。

共用サーバーVPS
root 権限なしあり
価格帯無料~数千円程度数百円~数千円程度
自由度×
OS×
保守サービス提供元ユーザー
構築サービス提供元ユーザー
スペック
外部影響受ける受けにくい

共用サーバー

共用サーバーは1台のサーバーを複数のユーザーで共有する「シェアハウス」の様な形態です。「レンタルサーバー」というとこちらの共用サーバーを指すことが多いです。

自由度が少ないですが最もリーズナブルで、更に様々な管理を提供者側がやってくれます。WordPress の運用など簡単にできるようになっているので初心者にも人気です。

反面、root 権限が付与されずカスタマイズ性が低いのがネックで、Django 開発もここが障壁となります。

VPS(仮想専用サーバー)

VPS はサーバーの中に自分の専用領域を持てるサービスで、OS やライブラリのインストールなど、ほとんどの事を自分で行います。

Django に限らずかなり自由に開発ができます。

自分の目的に合わせて設定を行う必要がある分、より多くの知識が必要となりますが、Django アプリを公開する上では必要なこととなります。

Django や Python なら VPS の方が楽

前述の通り WordPress やメールの運用では共用サーバーの方が簡単ですが、Django 開発となると難易度が逆転します。

共用サーバーは Django を想定していない

そもそもの話になりますが、共用サーバーは Django など Python で動くプログラミングをほとんど想定していない様に見受けられます。

使用欄に Python と書かれているのに必要なライブラリが入っていない場合が多く、追加でインストールしようにもroot 権限がないため困難で八方塞がりになることもあります。

▶︎レンタル共用サーバーで Python は茨の道!VPS が楽得でおすすめ

共用サーバーで Django を動かす意味もない

公平にするために一応触れておきますが、ネットで検索すれば共用サーバーで Django を動かす方法も一応あるにはあります。

ただ、共用サーバーでの Django サービス公開をやっとの思いで実現させたとしても、実際に業務でそのノウハウを使う機会はほぼありません。企業での開発やフリーランスとして第三者に提供するサービスでは、わざわざ共用サーバーで Django を動かす必要が無いからです。

より環境構築が簡単で、より実用的な知識が身に付く VPS が圧倒的におすすめです。

さて、一応ここまで「なぜ Django には VPS なのか」という点で書きましたが、その上で「じゃあどの VPS が良いのか」という疑問に答えていきたいと思います。

「おすすめ VPS」の前に「おすすめ OS」

実は Django 開発を行う上で、実は「どの VPS か」で違いが出る部分は少ないです。

その理由ですが、VPS を契約して初めに OS をインストールしますが、その後はサーバーの OS にログインしてひたすらコマンドを打っていく作業になります。

その後は VPS のコントロールパネルを操作することはほとんどなくなるため、どこの VPS かは関係なくなります。

パソコンの設定をする時でも Windows なのか Mac なのかは大事ですが、どこの電器屋で買ったかは関係ないですよね。

ただ、VPS によって楽にインストールできる OS があるので、 まず「どの OS か」を考えてその上で「どの VPS なら OS インストールが楽か」を気にする方が適切です。

Django 関連情報の多い OS がおすすめ

では「どの OS か」についてですが、基本的に Django は Python3 が使えるメジャーな OS なら動きます。ただ、本当にどの OS でもいいかというとそうは言えません。

ご存知の通り開発にはエラーが付き物なので、エラー発生時に参考になる既存情報が多い方が作業をスムーズに行うことができます

結論から言うと既存情報が多いのは Ubuntu、Debian、CentOS の 3 つ。

Google 上で Django の関連記事が多い OS を調べてみましたので見てみましょう。

Django インストール時を想定して基本的な検索クエリ「"Django" "インストール"」に Django プロジェクト作成時に必ず実行する「"startproject"」コマンドを組み合わせて検索します。

そして各 OS の検索結果が何件返ってくるかをみてみました。

OS 名検索結果数
Ubuntu16,200
Debian15,300
CentOS1,940
Fedora522
Windows Server514
その他(FreeBSD, Arch Linux, openSUSE, NetBSD 等)数件 〜 300 件程度
*数字は 2021 年 12 月時点のものです

OS によってかなり差がありますね。あくまで目安ですが、Ubuntu、Debian、CentOS あたりの情報はそれなりに多いのでおすすめです。

ただ、CentOS に関しては CentOS 8 のサポートが 2021 年 12 月に終了し、CentOS Stream への移行が推奨されています。CentOS 7 のサポート期間は 2024 年 6 月まで続きますのでこれから使うなら CentOS 7 か、新しいもので試してみたい方は CentOS Stream で試すのもありです。

Ubuntu、Debian、CentOS のインストールが簡単な VPS

Django 関連情報が多い OS が絞れたところで、「どの VPS か」に移ります。

先述したとおり VPS によって特定の OS インストールをほぼ自動でやってくれるものがあります。

自動インストールの手順は各社様々で、例えばさくらの VPS であればコントロールパネルで選択した OS を自動でインストールしてくれますし、GMO のクラウド VPS であれば契約時に選択した OS をインストールされた状態でサーバーが用意されます。

さらに ConoHa VPS に関しては Django のセットアップまである程度自動化されています。

各社の OS 自動インストールの対象は下記の通りになっています。

自動 OSConoHa VPSさくらの VPSお名前.com VPSGMO クラウド VPSKagoya Cloud VPS
Ubuntu
Debian
CentOS
その他Django テンプレ無料お試し

ではそれぞれの VPS をみていきましょう。

1. ConoHa VPS

ConoHa VPS
自動インストール対象 OSCentOS 7.1 〜 7.9
CentOS Stream 8
CentOS Stream 9
Ubuntu 18.04
Ubuntu 20.04
Debian 9.13
Debian 10.10
Debian 11.0
自動インストール方法サーバー追加時にテンプレートを選択することでサーバー作成と同時にOSのインストールやアプリケーションサーバーの構築が完了。

VPS を追加する
おすすめプラン1G(初期費用無料 + 月額 723 円〜)

解説

今回紹介する中で対応 OS の種類が最も豊富なのがこちらの ConoHa VPS。

「VPSをもっと速く、かんたんに」というキャッチコピーだけあって、OS だけでなく Django のテンプレートもあり、簡単にセットアップが可能です。「Django のインストールは自分でやりたい」という方はもちろんそれも可能です。

自動インストール対象の OS の種類も多いですし、下の記事の様に公式が親切に色々な情報を載せているのもポイントです。最も Django におすすめの VPS の一つです。

3 ステップで簡単に始められるとの事で、公式サイトに「たったの25秒で〜サーバーが作れます。」とありますので試してみてください。笑

公式サイトConoHa VPS

2. さくらの VPS

さくらのVPS
自動インストール対象 OSUbuntu 18.04
Ubuntu 20.04
CentOS 7
CentOS Stream 8
自動インストール方法VPSコントロールパネルからワンクリックで再インストールが可能。

さくらの VPS 新規追加(コントロールパネル)
おすすめプラン1G(初期費用無料 + 月額 880 円〜)

解説

「Django VPS」で検索すると最も日本語記事が出てくるのが「さくらの VPS」。

かなり気軽に使える VPS で、Django を動かすのには私自身もさくらの VPS を使っています。ポートの開閉をコントロールパネル上のクリックで行えるパケットフィルター機能が地味に楽です。

ユーザーへのサポートをかなり意識していて、公式サイトでも VPS のセットアップの手順を詳しく説明してくれているのもありがたいです。こちらも 最も Django におすすめの VPS の一つです。

ネコでもわかる!さくらのVPS講座 ~第二回「サーバーをさわってみよう!」

公式サイトさくらのVPS

3. お名前.com VPS

お名前.com VPS
自動インストール対象 OSUbuntu 18.04
Ubuntu 20.04
CentOS 7.5 ~ 7.9
CentOS Stream 8
Debian 9.13
Debian 10.10
自動インストール方法VPSコントロールパネルのサーバーセットアップで OS とバージョンを選択可能。

サーバーを初期セットアップする
おすすめプラン1G(初期費用無料 + 月額 873 円)

解説

オンラインでのお申込みから最短10分で利用開始できるというお名前.com の VPS。

KVM という仮想化方式を採用していて、ネットワークやディスクI/Oのパフォーマンスを良くする Virtio ドライバにも対応するなどハイパフォーマンスを追求している VPS

OS の初期インストールの方法は下記の公式ページに記載があります。

公式サイトお名前.com VPS

4. クラウドVPS by GMO

GMOクラウドのVPS 詳細はこちら
自動インストール対象 OSCentOS 7.9
CentOS 8.2
Ubuntu 20.04
Debian 10.0
自動インストール方法契約時に選択した OS をインストールした状態でサーバーが用意される。

新規サーバー申し込み方法
おすすめプランV1(初期費用無料 + 月額 968 円〜)
お得な情報14 日間無料お試し

解説

コンテナ技術を採用していて、一般的な仮想マシンに比べて軽量で vCPU やメモリなどの負荷が小さく、リソースを効率的に利用できる VPS。どちらかというと法人ユーザーを想定しているようですが、14 日間の無料お試し期間があるのは他と違う点です 。

契約時の OS 選択について下記の公式ページで解説が載っています。

公式サイトGMOクラウドのVPS 詳細はこちら

5. KAGOYA Cloud VPS

カゴヤ・ジャパン
自動インストール対象 OSCentOS 7
CentOS 8
CentOS Stream 8
Ubuntu 18.04
Ubuntu 20.04
自動インストール方法専用コントロールパネルからテンプレートとアプリケーションを選択して環境構築可能。

インスタンス作成
おすすめプラン1コア/1GB(初期費用無料 + 月額 〜550 円)

解説

コントロールパネルから即座にスペック変更することができます

こちらもコントロールパネルからインスタンスを作成する際に任意の OS を指定することができます。

公式サイトカゴヤ・ジャパン

個人的には ConoHa VPS かさくらの VPS が Django におすすめ

OS インストールの手軽さを基準に Django のおすすめ VPS を 5 つ紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

個人的なおすすめは ConoHa VPSさくらの VPS です。

ConoHa VPS は申し込み時の手軽さと、さくらの VPS は既に Django に利用している人がかなりいる & 私自身も利用していて全く不満がないです。

多くのユーザーがアクセスする大規模なアプリケーションを作成するのであれば GMO のクラウド VPSお名前.com の VPS(KVM)もいいかと思いますが、個人で小さい Django アプリを作っていくような場合はやはり前述の 2 つがおすすめだと思います。

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